話題中の動作の客体(間接的である場合もある)が話題中の動作の主体よりも上位である場合に使われる。そのため謙譲語は話題中に2人以上の人物が登場しなければならない。動作の主体を謙(へりくだ)す言い方であり、主体=話し手の場合には自分が謙ることになる。
動作の客体となる人物は聞き手でも第三者でもよく、動作の主体は話し手・聞き手・第三者の誰でもよいのであるが、会話の場にいない人物への敬語が使われなくなってきたため、動作の客体が聞き手、動作の主体が話し手である場合が多くなっている。これを受けて謙譲語の一部は、動作の客体がいない場合でも使え、聞き手に対する敬意を表す丁重語としても使われるようになった。「やる」の謙譲語の「あげる」のように、謙譲の意味が薄れている語もある。
語形変化には以下のような方法がある。
1. 語彙自体を変える - 行く→伺う。見る→拝見する。する→致す。
2. お/ご~(i)する - 待つ→お待ちする。掛ける→お掛けする。相談する→ご相談する。
3. お/ご~いただく・申し上げる - 買ってもらう→お買いいただく。辞退する→ご辞退申し上げる。
名詞に関しては規則的に謙譲語を生成することができないが、下記のような例がある。
· 茶→粗茶
· 品→粗品
· 贈り物→つまらない物
· 妻→愚妻(同様に愚息、愚兄、愚弟、愚妹)
· 著作→拙著
· 理論→拙論
· 当社→弊社
なお、物を贈る際に「つまらないもの」と称することが日本語独特の表現のように言われることがあるが、英語でも"This is my little gift to you."(小さな贈り物です)のように、自らの贈り物について謙遜する表現は存在する。
また、向かう先のある名詞に関しては接頭語「お/ご」を付けた形も謙譲語として用いられる。
· 手紙→お手紙を差し上げる。辞退→ご辞退を申し上げる。ご連絡を差し上げる。
これらは同じ語形で尊敬語とも謙譲語ともなるので、注意が必要である。
· 先生へのお手紙。お客様へのご連絡。- 謙譲語
· 先生からのお手紙。お客様からのご連絡。- 尊敬語
(WIKIより)
私の好きな藤圭子のヒット曲に“命預けます”という歌がありますが、この歌詞に「こんな私でよかったら、命預けます」という件(くだり)があります。好きなんですね!この科白。
よく女性会員の方がプロポーズを受けるとき、「こんな私でもよろしいですか?」と自分を謙らせて「こんな……ですが」という場合があります。
これ、女性の常套句です。
これに乗ってあげないと、女性から嫌われますね。だって日本人ですから。