一時期、時代小説に嵌っていました。
藤沢周平の書籍です。“三屋清左衛門残日録”“よろずや平四郎活人剣”上下巻でした。再放送ですがTVドラマでは仲代達也が好演していてビデオに録画してみています。
江戸時代の一般庶民の生活や武家社会の有様がよく描かれているのは勿論、時代考証が正確ですのでかなり参考になりました。
ほんのわずかな男女の出会い、それでも相手を愛しみ、添い遂げる。現代社会の男女では考えられないことでしょう。やはり身分制度の制約(武士と一般庶民)の中だからこその話なのかも知れませんが。
ところで、会員さんの中には100回以上のお見合経験のある方がいらっしゃいます。
相手に対する許容範囲がかなり狭いのでしょうか。
30代の頃(サラリーマン時代)、デザイン学校の先生と交友がありました。この方の交友関係は私と違いかなり幅広く、国会議員、開業医、経営者と交際していました。ある日その方と飲食の機会があり、当時管理職として自信過剰気味であった私は、酔った勢いで私に不足しているものは何かと問いかけました。
“寛容さ”が不足しているとの答えでした。
自信過剰気味であった私は相手の非を認めない厳しい存在でした。誰にでもミスもあれば、間違いもあるものです。“艱難辛苦を我に与えたまえ”などと嘯(うそぶ)き、強がっていました。
“清濁併せ呑む”という言葉がありますが、正にこれが掛けていたようです。
結婚も同じようなもので、相手に対する寛容さが非常に大事です。全てが整っているお相手はそういるものではありません。何か欠落しているものです。その欠落しているものを認めてあげる“寛容さ”があれば、結婚は目の前に見えてきます。
たったひとつ考えを変えれば出来ることです。
頑張ってください。