最近、世間一般では零細企業といわれている会社の二代目で頑張っている人が増えています。勿論会員さんの中です。
大海に小船で漕ぎ出している様相です。
世の中のうねりの中、操船技術を会得して悠々と櫂を漕いでいます。頼もしい限りです。
ある大学教授の講演会での話の中で、教授が戦中に瀬戸内海の小島に疎開していたとき、現地の子供たちはうねりのある海の小船の上でとんぼ返りを平気でしていた、さすが瀬戸内海賊の末裔だと思ったと述べていました。
“水清ければ魚(うお)棲(す)まず。”ではありませんが、濁ったこの世の中では清濁合わせ飲みが出来る、二代目経営者は貴重な存在です。
女性の中には綺麗に出来上がった資産家に嫁ぎたがる方がいらっしゃいますが、夫婦苦労して家庭を作り上げなければ、夫婦としての本当の充実感は得られません。老年を迎えたときにあの時はこうだったと笑い話として語れるのは素晴らしいことです。
経営とは重要な決断の連続です。ひとつ間違えればその重要度ゆえに奈落のそこに突き堕ちます。決断の中には大から小までさまざまあります、小事は主任クラスから大事は経営者まで。
そして結婚は誰人にもある重要な決断です。
このときに如何に正しい決断を即時に決められるかが、その人物評価の分かれ目です。自分にとって相手は舵手になるのか漕ぎ手になるのか?
会社勤めの方や経営者の方に一読を薦めたいのが「日暮硯」です。私は1980年代、西武王国を謳歌した堤清二著“日暮硯”現代訳・原文・解説に分かれて書かれており解りやすく、解説は面白く?(笑)読みました。
ついでに書けば、私が感心した部分をイザヤ・ベンダサン著“日本人とユダヤ人”では原文をそのまま文中に記載しています。