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闘争本能と喜怒哀楽

以前、紹介した星新一はショートショートが得意でしたが、日本でのSF小説の先駆者でもありました。

 

 

今日紹介するのは、1968年に出版されたスタニフワフ・レム著“星からの帰還”というSF小説です。

 

宇宙探査から地球に戻った主人公は、百数十年後の地球に帰還してしまった。高度に発展する未来都市に驚愕の思いを抱く主人公だが、未来の人々は闘争本能を制御する術を開発し、喜怒哀楽おも捨て去ってしまっていた。

(監修:国立科学博物館人類研究部 馬場悠男先生)
(監修:国立科学博物館人類研究部 馬場悠男先生)

人類が槍を片手に裸で地球を闊歩している時、脳の大きさではホモ・サピエンスを凌駕するネアンデルタール人に生存競争で勝てた理由。

 

それは、顔の表情。

 

つまり、喜怒哀楽を顔に表わし、コミュニケーションをお互いに取りあうことができたからだと言われています。

 

人類が子孫を残せる大事なツールは、“闘争本能と喜怒哀楽”です。

 

私は若いころ、喜怒哀楽を声の質(鼻の声、喉の声、胸の声、腹の声)で表現することを学校で学びました。「対抗弁論術」では闘争することを学びました。社会人になってからは、誰からも好かれる様な「必殺ほほ笑み返し」を学びました。

 

皆さん、特に男性の方、時間があれば鏡の前で、役者になった気分で喜怒哀楽を顔で表現してみて下さい。家族と同居の方は、その姿、家人には見せないように、心配されるかも。

 

勿論、お見合い相手にも。