“以前ブログで第四の権力はメディアであると書きましたが、しかし何故メディアは第四の権力に成れたのでしょう。そのパワーの一部を紹介します。
1960年代後半にマーシャル・マクルーハンは「メディアはメッセージである」と定義付けました。
マクルーハン理論の中心的なテーマです。
ここで言うメディアとはTV・ラジオ・コンピュータ等の電波メディアのことです。コンピュータに関してはここまで変化するとは想像が付かなかったかもしれませんが。
それ以前は紙(グーテンベルグ時代)を媒体にしていました。紙の媒体は思考したり中止したりしながら読み続けられますが、TV(クールメディアであり触覚)等は考える時間を与えずに次々と話題が展開していきます。これはどういうことなのかと考えるゆとり無く次の話題に入ります。
ですから知らず知らずの内に思考停止状態のままダイレクトにメッセージが私たちに届きます。
情報を取捨選択することなく、そうなのだと思い込まされるのです。(TVにも功罪はあります)
常に情報の発信は一方通行になり、誤ったメッセージ・作為的に偽ったメッセージでも、これが正しいと思い込ませるだけのパワーを持っています。
その代表例が、アドルフ・ヒットラーです。彼は巧みにラジオ(ホットメディアであり聴覚)を駆使し、一方的なメッセージを大衆に投げかけました。ヨーゼフ・ゲッペルスと共に。
情報の発信元であるメディアが、自ら取捨選択をして我々に情報を発信した場合、我々にはますます選択の余地無くその情報を鵜呑みにしてしまいます。
では私たちはどうすれば一方通行の情報から逃れることが出来るのでしょうか。
その対抗手段がブログなのです。個人が情報を発信する側になれるのです。ブログは活字媒体と同じように思考しながら読むことが出来ます。シャワーのように情報を浴びせることはありません。
そしてもうひとつが「タグ」です。受け手である私たちが、異なる見解の情報やそのこととは異なるが関連する情報を自分の手で手繰(たぐ)り寄せることが出来ます。
「タグ」はインターネット検索の今後を占うキーワードになります。HPの作成から3DCADに至るまで全て階層化されています。タグは階層化されていない情報を自由に引き出せます。グーグルも力を入れ始めています。まさにデボノ著“水平思考の世界”です。
私たちはメディアに翻弄(ほんろう)されることなく、世の中を冷静に見てみなければなりません。衆愚政治にならないために。
マクルーハンの理論の一部を紹介しましたが、TV(触覚)とフリーハグ(若者の間で流行りつつあります)の関係もこの理論から推察することが出来ると思います。“
少々古い内容ですが、今でも一部通じるかとも思います。婚活にうまく利用して頂ければと思い再掲載してみました。