結婚相談所ベルMeの当初の目的は、再婚者を応援するために立ち上げたものでした。なぜかと言えば、私が再婚者だからです。
私は先妻を癌(がん)で失くしています。40代での死でした。
先妻が闘病中でのことですが、私は先妻が入院中で自宅に居なくても、別に寂しさは感じませんでした。病院には姉と妹が交代で付き添ってくれましたので、私は自分一人での生活と仕事に明け暮れる毎日。休みになれば闘病中の妻を励ましに病院に通う日々。
やがて別れは意識しないうちに遣ってきました。
そして、無事に葬儀を終え一段落したところで、何故かしら睡眠が取れなくなる日が徐々に襲いかかって来ました。酒を幾ら浴びても、どれだけ飲んでも酔いが回ることがありませんでした。
酔い潰れたい!何も考えずに寝てみたい!
しかし、誰も神すらも助けてはくれませんでした。
なぜあの時、ああしてやれば!何故あの時こうしてあげれば!
慙愧(ざんき)の思い。反省と滂沱(ぼうだ)の涙。
妻が病と闘っている時、私自身は現実から逃避していたのでしょう。現実を認められなかったのかもしれません。または、妻が確実に死にゆくことに抵抗していたのでしょうか?
全てを現実として受け止めた時、激しい寂寥(せきりょう)感に苛(さいな)まれることになったようです。
この様な思いは離婚をされた方も同じではないでしょうか?
人は粋がってみても、一人では生きていけない動物です。人としての本道では本来番(つが)いであるものが、カタワなのですから。
産まれ出でる時と死にゆく時、人は一人になりますが、その間は常に人と関わって生きていきます。家族とともに育ち、伴侶と巡り合い、自身の家庭を作り、子供の成長を見守り、夫婦と共に余生を送る。
これが人の本道です!
これに外れた人で高邁な方々が、結婚なんて!シングルで十分!と結構ほざいていますが、自然淘汰される存在です。
かくゆう私は子作りが下手で傍流の極み、自然淘汰の対象です。ハイ!
人は本流に近づけば近づくほど、その持っている本来の力を発揮する場を、天から与えられます。一歩でも本流に近づくことが出来ると人は心の安寧(あんねい)を得られます。
以前ブログにエントリーしましたので、詳しいことは書きませんが、ある学者が台風の時に死んだ雀を調べたところ、羽根の長さに均質さがなかったそうです。普通の雀が本流であり生きながらえる存在なのです。
本流なんて保守的でダサいと思っていても、傍流にいて自然淘汰の対象にされるのであれば、より本流に近づきましょう!
さて、再婚なんてと思っているあなた!
人生は長いようで、とても短いものです。
また本流に戻ってみては如何ですか!