江戸時代のお江戸は、100万都市と呼ばれ大変盛隆を極めていました。そのような大勢の人達が行きかう場所では、マナーなりルールが必要だったようです。
更に豪商たちは、独自の口伝を子孫に残しました。これを「繁盛しぐさ」と呼び、代々他家には秘密にして、自家だけが繁盛するようにしていたようです。但し、これには反対者が多く、特に有名処の左翼先生が大合唱で反対していましたので、江戸しぐさは良いことなのでしょう。
その一部を抜粋しますと。
傘かしげ
雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うこと
肩引き
道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと
時泥棒
断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる
うかつあやまり
たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと。
七三の道
道のど真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は緊急時などに備え他の人のためにあけておくこと
こぶし腰浮かせ
乗合船などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること
逆らいしぐさ
「しかし」「でも」と文句を並べ立てて逆らうことをしない。年長者からの配慮ある言葉に従うことが、人間の成長にもつながる。
喫煙しぐさ
野暮な「喫煙禁止」などと張り紙がなくとも、非喫煙者が同席する場では喫煙をしない。灰皿も無い所で喫煙をしない。
等だそうです。
私達現代人にも、結構引き継がれているものがあります。
エレベーター
後に乗り込む人の為に、扉を開けておいてあげることや、降りる人を優先する
割り込み
車で路地から大通りに出るとき、前に入れてくれた車に対して、ハザードを2.3回点滅させる
などなど、たくさんあると思います。
お相手との交際中、その“しぐさ”は、目につくものです。
良いと思った“しぐさ”が目に入ったら、実行してみて下さい!
“粋”に見えますよ!