私が学生時代に勉強したものの中に、弁論術学がありました。その中で経験した、自分なりに感得したものを少々お話します。
人前で話をするのは苦手という人は多いと思いますが、この苦手の中で一番嫌なのが「あがる」というものです。
大勢の人を見た瞬間、血圧が上昇したり下降したり、人さまざまです。そして頭の中が真っ白になり、ひどい人の場合には気持ちが悪くなったりします。ですから、もう話すどころの騒ぎではありません。この場を早く逃れたくなります。
お見合いの席でも同じような様相を呈する方がいらっしゃいます。
何故このような現象が起きるのでしょうか。
人は他人からよく見られたいと思っています。他人の評価を気にします。素の自分に対して自己評価が低い人ほど他人の評価を気にします。
他人に自分をよく見せよう、よく見せようと、思えば思うほど「あがって」しまいます。他人から認められたい!素晴しい人ですねと褒めてもらいたい!この気持ちが強いほど「あがって」しまいます。大勢の人の前でジョークを飛ばし受けを狙う、プロではないのですから素直にそのままの自分を出し、受けを狙わないこと。寝てしまわれても結構です!の姿勢であれば、「あがる」ことはありません。
でも、他人の目を気にしない人は、結婚が遅くなりがちです。他人の目が気になるからこそ、服装のセンスも良くなり、容姿にも磨きがかかります。そして話す言葉も洗練されると思います。
自己評価の低い人は自信を持ってください。好きな人や好ましい人の前で「あがる」人は、自己評価の低い人です。人前で道化になる必要はないのです。素の自分を好きになってくれる人が必ずいます。相手に嫌われようが素の自分を出してお見合いに臨んでください。返って成功するかもしれませんよ。
そして、私は人前で「あがる」ことは一切ないというあなたは、自信過剰かも知れません。他人の評価が低いのに、それに気が付かないだけかもしれません。私を認めないのは相手が馬鹿だから、と思っていると婚期を逃しますよ。気をつけて!
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