最近、介護離職についての番組を観る機会が増えてきています。
何年も前になりますが、ベルミーに入会している男性会員の母親が、急に亡くなりました。ところがこの男性の父親は脳こうそくで入退院を繰り返しており、この父親の介護疲れで母親が先に亡くなる事態に至ったそうです。
ここで、問題が発生しました。
そう、父親は３か月しか入院が許されません。どこの病院も長期に入院が許されるのは、３か月が限界です。退院してから１か月間、彼が父親の朝食と夕食の世話をしなくてはならなくなりました。
老犬介護のつもり
平日の日中は、ヘルパーの方に来ていただいていますが、休日や朝夕の食事は彼の仕事となりました。
とうとう、彼も根を上げ、兄弟に相談し、手分けをして親の面倒を見ることにしましたので、会社を辞めることにはなりませんでしたが、一人っ子が多い現在、毎年大勢の方々が介護離職をしているとＴＶでは報道していました。
会社を辞めた直ぐあとは、保険や親のお金で何とか過ごしているようですが、親の介護が長引くほど状況は逼迫していくようで、終いには介護放棄を引き起こし、自分を責めて心身に異常をきたしてしまう方もいらっしゃるようです。
先日、数年前に父親が亡くなり母一人子一人の家庭になってしまっていた母親のＡ子さん。
Ａ子さんは息子と二人だけの生活に満足をしていましたが、将来、息子に自分の介護の負担を掛けることを懸念して、息子さんをベルミーに入会させました。勿論、長男をベルミーで結婚させているからです。
会員の中には、今の会社に不満を持ち、転職を希望される方を時々見受けますが、転職後の年収は押しなべて低くなり、結婚を断念せざるを得なくなった方を幾人か記憶しています。
介護離職後数年たち、再就職する場合、今まで得てきた年収を大幅に下回ることになることを想像できない方が多いように思えてなりません。ご自分の実力を過大評価し過ぎているようですね。
実社会はそう甘くありませんよ。
一人っ子の皆さん、介護離職は十分気を付けてくださいね。一人より二人のほうが心強いですし、実際、負担は半減します。それには結婚です。
皆さんからの連絡、お待ちしています。