性染色体がXXなら女、XYなら男。常識的な話ですが、ちょっと困った話が。
1億7千万年前に獲得したこの性システムのおかげで私たちは命を脈々と受け継いできた。ところが、この基本そのものであるシステムは、大きく揺らいでいる。
じつは男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。専門家は「数百万年以内には消滅する」という。
なかには、来週になって消えても不思議ではないとする意見さえある。
じつは「遺伝子できちんとオス・メスを決め、両者がそろって初めて子孫をつくる」というのは、私たちほ乳類が独自に獲得した方法だ。ほかの生物はメスだけで子孫を残せる仕組みを持っている。そのほ乳類独自のシステムが長くほ乳類の繁栄を支えた一方、いよいよその寿命が尽きようとしているのだ。
さらに人間の場合、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。これは生物学的に一夫一婦制が長くなった影響だという。
こうした性システムの危機に私たちはどう対応すべきなのか。シリーズ最終回では、いわゆる試験管ベイビーが生まれて50年、生殖技術をめぐる最前線もたどりながら、現在、性の揺らぎが引き起こしているさまざまな影響を追う。(NHK放送番組から抜粋)
日本の天皇制のすごさは男系(XY染色体)のみで続いていることです。
女性はミトコンドリアを分析することで、南アフリカにその先祖を辿ることができますが、男性は今のところXY染色体しかありません。一度途切れればどの人が男性の先祖か見つけることが出来なくなります。
しかし来週になったらY染色体が消えて無くなりましたでは、男として悲しい気がします。男性の方、Y染色体が無くならないうちに頑張って結婚して下さい。