たまたま乗り合わせた電車の中でのひとコマ。
50代スーツ姿の男性と60代ジャンパー姿の男性が、ベンチシートに座りながら何やら喧嘩を始めました。会社の同僚のようです。
徐々に緊迫度が進み、ドアの入口付近に座り込んでいた20歳ぐらいの若者が直立不動の姿勢に変化するぐらい切迫してきました。
50代男性(後輩か?)は興奮を抑えようと、手に持った雑誌に目を通そうとしますが、手が震え読めません。とうとう堪え切れず60代男性(上司か?)の胸倉を掴んだその時、近くにいた20代後半くらいのブレザー姿の若者(一般的な男性)が、手に持っていた新聞を二人の間に差し入れ小声で一言二言話したところ、二人の喧嘩は収まりました。
その行動の素早さに同じ会社の人かと思っていましたが、かの青年は黙って次の駅で降りてしまいました。赤の他人だったのです。
機転の利いた素早い行動、勇気、そのカッコの良さに女性である私は改めて惚れぼれさせられました。
この一コマによって、今日一日がとても晴れやかに感じられました